小方祭・小方しのび奴
小方祭
【開催時期】10月第1日曜日
【場所】厳神社
【お問い合わせ】厳神社(0827)57-7232

市指定重要文化財:小方しのび奴(おがたしのびやっこ)
毎年10月に大竹市の小方地区で行われる小方祭の「小方しのび奴」は、地域住民によって受け継がれ、守り育ててきた伝統文化として、令和7年9月に市指定重要文化財となりました。
厳神社(いつきじんじゃ)の秋季例大祭(しゅうきれいたいさい)で行われる神幸行列(じんこうぎょうれつ)は、小方地区の住民で構成される小方郷土保存会が主となって長年受け継がれてきました。中でも奴行列は亀居城を築城した福島正則が江戸へ出府する際の行列を表現したものと伝えられています。掛け声はなく槍も交代しないで静寂のなかを一糸乱れることなく粛々と進んでいく様は、大瀧神社(おおたきじんじゃ)の大竹祭や大歳神社(おおとしじんじゃ)の玖波祭の奴行列とは異なる独特なものです。また、祭り前夜には江戸時代に割庄屋(わりじょうや)を務めた和田家を訪問して、大目付奴(おおめつけやっこ)の槍と衣装を借り受ける儀式が今なお執り行われており、他の地区では見られない伝統が残されています。

地図情報
更新日:2025年10月16日