学校給食で使う大竹市の食材
大竹市は年間を通して温暖な気候です。沿岸部には瀬戸内海が広がり、山間部には三倉岳などの雄大な自然があります。大竹市では、この豊かな自然を生かしてとれた地元の食材を積極的に学校給食に取り入れています。

大竹地区でとれる食材
大竹地区は、大竹市の南側にあり、小瀬川を境に山口県和木町と隣り合っています。小瀬川が運んだ土や砂がつくった遠浅の海を干拓してできたまちです。国道2号線には、多くの建物が建ち、賑わいがあり一見畑がないように見えますが、中の道に入ると住宅街に畑があったり、小高い山に田んぼや畑があり、野菜が作られています。
給食に入れてくださる生産者さんの玉ねぎ畑。
大竹市の給食で一番最初に給食用として栽培された食材が大竹地区の玉ねぎです。
給食に入れてくださる生産者さんの大根畑。
煮物からサラダ、和え物など様々な料理に使っています。

レモンの生産量が全国1位の広島県。
大竹市でも生産されています。
給食では、レモンケーキやサラダなどに使っています。
防腐剤が使われていないので皮も使うことがあります。
玖波地区でとれる食材
玖波地区は、大竹市の一番東側にあり、東どなりは廿日市市です。海岸付近には玖波漁港と唐船浜港があり昔から漁業が盛んです。現在は牡蠣の水揚げ量が多く、冬の牡蠣のシーズンには、瀬戸内海の栄養をたっぷりと蓄えて殻いっぱいに大きくなったプリプリの牡蠣が水揚げされます。
玖波漁港では、毎月第3土曜日に瀬戸内海の幸がならぶ「おおたけ水産GOGO市」が開催されています。
広島名物の牡蠣の養殖場。
島が多い瀬戸内海は、波が穏やかで、牡蠣のエサとなる植物性プランクトンが豊富なので、牡蠣の養殖に適しています。
海の栄養を蓄えて殻いっぱいに太った牡蠣。
給食では、年に1回牡蠣フライで登場します。


松ケ原地区でとれる食材
松ケ原地区は、周りを廿日市市に囲まれた大竹市の飛び地です。町の中心を流れる落合川にそった平地にあります。田畑が広がっていて、おもに米や野菜が作られています。
給食に食材を入れてくださる松ケ原の生産者さんの畑。
さつまいもや春菊、ロメインレタス、キャベツなど季節ごとに様々な野菜が作られています。

さつま汁やキャラメルポテトなど様々な献立に登場しています。
11月から2月にかけてが旬の春菊。 給食では、和え物や白菜鍋に入ります。
葉がしっかりと巻いた冬キャベツ! 甘味があり、スープや和え物にピッタリ。 スナップエンドウの畑。 甘味のあるスナップエンドウをサラダにして給食に出しています。

栗谷地区でとれる食材
栗谷地区は、大竹市の北西にあり、周りを山に囲まれた盆地です。北西には、大竹市で一番高い三倉岳(702メートル)がそびえて、このあたりは県立自然公園になっています。
山あいの平地に水田が広がり、そこで米を作っています。標高が高いため、寒暖の差がはげしいことと、山からの清水で、おいしい栗谷米がとれます。給食でも年に数回、栗谷米を出しています。
ハウスで育てられたいる肉厚でジューシーなしいたけ。
生しいたけや干ししいたけにしたものを使っています。
煮物やスープ、味噌汁に入れてうま味を逃がさずいただきます。


栗谷でとれるじゃがいも。
7月頃に収穫されます。
ホクホクとして煮物やカレーライスにピッタリです。

阿多田島でとれる食材
阿多田島は瀬戸内海に浮かぶ周囲12キロメートルの美しい島です。古くからいわし漁で栄えており、いりこやちりめんなどが生産されています。他にも、牡蠣をはじめ、まだい、はまち、ひらめなどの養殖が行われています。まだいの生産量は広島県第1位で、はまちの養殖は県内では阿多田島だけです。また、新しい取組も始められており、フルーツ魚の「あたたハマチtoレモン」の養殖も行われています。
エサに広島県のレモンが入っている「あたたハマチtoレモン」は、さっぱりとした味で魚臭さが抑えられているのが特徴です。
給食では、1月の正月料理として「照り焼き」で登場しています。

阿多田島でとれたちりめん。 サラダや和え物、ふりかけに使っています。
阿多田島でとれたかえりいりこ。 アーモンドと一緒に乾煎りして甘辛いタレにからめたアーモンドいりこなどにして給食にでます!
蒸した後と乾燥させた阿多田でとれたカタクチイワシ。
給食では阿多田のいりこでとった出汁を味噌汁や煮物に使っています。
更新日:2022年09月30日